国道299号地すべり調査


災害状況
高さ150m、長さ260〜300mに及ぶ大規模地滑りが発生。国道299号を不通としている地すべり災害。

地盤状況
中生代白亜紀の山中地溝帯に属する頁岩層は、風化によるスレーキング特性を有する地層である。
○頁岩(Sh)の風化による特性


地すべりの素因
細片状の強風化部(W2)は、層理面の方向にクリープ変状を伴い、すべり土塊が徐々に谷方向に、また下方に移動していった。
  • 流れ盤構造
  • 断層面の弱層
  • 既設法面工の補強対策の不足
○地すべり想定断面図


地すべりの誘因
盆状地形への大降雨の浸透、断層より地下水の遮水。
○長さ260〜300mに及ぶ大規模地すべり地全景
○現在上部より法面掘削・対策工を施工中である。(部滑落崖中央付近)