超膨張性地山(鍋立山T)施工調査


背斜軸部の調査

調査業務 技術業務
  • ボーリング (2孔 306m)
  • 孔内湧水圧 (2回)
  • ガス湧水試験、ガス分析 (1式)
  • 膨張性の指標試験 (各種)
  • 地表地下水、ガス湧水調査
  • 地質総合解析
  • 切羽ガス湧出量の検討
  • 膨張性の検討
 椎谷層の泥岩は、深部において角礫の混じる粘土状を呈した軟らかい著しい破砕帯を形成する。背斜軸部に位置することから、ボーリング孔から大量のガスの噴出があり、ガス分析結果と対比して、切羽のガス湧出量を算定した。
○中工区地質断面図 
○弾性波走時曲線にみられる著しい走時のずれは、深部に大きな低速度層が存在することを表示している。


トンネル坑内地質調査

切羽の地質調査
破砕劣化帯の連続性の予測、サンプリング資料との対比
岩石資料採取・岩石試験
一軸、単体、密度、吸水、含水率、LL、PL、膨張率、浸水崩壊度、引張、P・S波、クリープ、膨潤度、X線、CEC、三軸、静動ポアソン比
○トンネル切羽の観察地点より、岩石のサンプリングを行う (中工区)


○針貫入試験法の提案
 泥岩の岩石サンプルは、運搬、整形の段階で、大半がクラック等により強度試験として利用できなくなることから、強度の指標となる簡易方法を試みた。この結果、一軸圧縮強度との相関が高く、土木学会岩盤力学委員会より軟岩の試験指針の一部資料として採用されるに到った。
○quとNpの関係 (鉄道建設公団東北支社、鍋立山坑内地質調査総合報告書1979)
○岩質区分 (鉄道建設公団東北支社、鍋立山坑内地質調査総合報告書1979)